Eau de Parfum Spray 2025年

調香師:Cécile Matton

ノート(強いと感じる順に):フローラル・フルーティ・アクアティック・スパイシー

季節:通年

時間帯:日中

学校・職場:OK

香りのもち:普通~5時間

 

香りの印象

ジャスミンの素晴らしくフルーティなオープニングは、なんだかいい予感がします。

グリーンっぽさが一瞬出たかと思うと、すぐにブルーロータスのゆったりとしたアクアティックフローラルが中央に咲きます。他の何物でもない、主役です。

ドライダウンすると、ニュイドエジプトの核ノートである、エレミやキフィのオリエンタルなノートが顔を出し、「そういえば」と思い出させます。

ブルーロータスとピンクペッパーやエレミオイルのスパイシーで爽やかな香りと、古代エジプトを思わせるキフィのアースノートが混ざり、甘く濃厚なラストです。

個人的な感想

エジプトの日中を、このルミエールドエジプトで旅しましょう。

セシル・マットン は、ナイルの涼やかな水、岸辺に広がる豊かな緑、その奥に広がる灼熱の砂漠といった エジプトの魔法のような風景 にインスピレーションを得て、この香りを生み出しました。

それらすべてがエジプトの太陽の光に照らされ、クロエ ノマドの物語の最後の章に美しく映し出されています。

 

この説明が解釈を助けてくれました。ナイル川には、壮麗な ブルーロータス が咲き誇るそう。この土地に自生する昼咲きの青い睡蓮は、夜明けとともに開き、午後には閉じ、繊細でフローラルな香りを放ちます。そしてその奥に広がる古代エジプトの風景を、エレミオイルやキフィで表現しているように感じます。

ニュイドエジプトはどちらかというと、私たちがエジプトと聞いて連想する、遺跡とかピラミッドとか、夕暮れ時の砂漠を横切るラクダとか…そんな情景を香りにした感じ。

こちらのルミエールドエジプトは、エジプトの多様な自然環境を表現した香りです。そういえば、私の住むドイツではよく長期休暇の旅行先にエジプトを選ぶ人がいます。実際に行った人に写真を見せてもらって驚いたことがありました。海が青く奇麗で、緑も多く、とても自然が豊なのです。

さてさて、個人的な感想ですが、まずオープニングのジャスミンが最高。そして先日店頭でこちらのルミエールドエジプトを試した時は、ミドルの睡蓮のところをチュベローズのように感じました。このミドルがとても強いので、ランテルディに少し似ている気がしたのですが…

今サンプルを改めて纏うと、明らかに睡蓮でした。系統で言うと、ジャンポールゴルチェの庭の多様性を表現した香水、ラ・ベレ パラダイスガーデンに似ている気がします。

クロエの創業者、ギャビー・アギヨン の生誕地にインスパイアされった香りだけあって、結構気合が入っていると感じました。クロエ、まだ大丈夫そうです。

 

余談:オリジナルは少しオリエンタル感が強すぎて私はそんなに好みではなかったのですが、こっちのほうがライトで纏いやすい。私はこっちの方が好きです。香りもいい意味で大衆向けになっている気がします。

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Kapibara

ZARAはないけど香水屋はいっぱいある、ドイツの田舎町在住の香水オタク。万人受けより自分受け。気になった香水をレビューしていきます。

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